policy

繁殖に関するポリシー

01 欧州ドッグクラブ基準に沿ったシリアスブリーダーに徹します
私たちは以下のような繁殖に対し明確に反対の立場を唱えています
・遺伝学や繁殖生理学に関する知識を有しない無責任な繁殖(バックヤードブリーダー)
・社会問題化している金銭目的の仔犬繁殖(パピーミル)
・遺伝性疾患のスクリーニングを受けていない両親犬による繁殖
・いき過ぎたルッキズム志向によって行われる近親交配

02 犬種のスタンダードと健全性を両立する同種遠縁交配を守ります
・近交弱性を抑制するため、親子・兄弟姉妹間の交配による繁殖(極近繁殖)は絶対におこないません
・雑種強勢の効果を取り入れるため異系繁殖(out breeding)を原則とします
・原則的に異種繁殖は致しません

03 犬の健康と福祉を守るため、自主的な繁殖制限を設けます
・雌犬の生涯の繁殖回数は5回を上限とし、18ヶ月以下および7歳以上での交配はおこないません
・帝王切開を2回受けた雌犬は、以降繁殖に用いることを禁止します。
・雌犬の出産は1年に1回とし出産後の初めての発情期は母体を休養させ、連続する発情期での交配は行いません
・牡犬は1歳以下の繁殖は禁止し、8歳以降については年度ごとの健康診断結果をもとに引退時期を決定します

04 繁殖犬の遺伝性疾患及撲滅と健康管理に真摯に取り組みます
・股関形成不全:生後12ヵ月齢以降に、JAHD(特定非営利活動法人日本動物遺伝病ネットワーク)にて股関形成不全に関する検査及び評価を実施します。弊社繁殖犬は全頭、同遺伝性疾患の所見は認められないとの評価を得ております
・遺伝性疾患:ゴールデンレトリバー犬種特有の遺伝性疾患全ての項目*1について、オーストラリアの遺伝子検査機関「Orivet Genetic Pet Care」にて全頭のDNA検査を実施し、遺伝病を発症しない組合せによる繁殖をおこなっています
また、形質遺伝子検査によりコートカラーや毛の長さなどに関する形質遺伝子について把握しています
・犬ブルセラ症:人獣共通感染症の一つ。犬への感染では生殖器官以外で明瞭な病的症状が見られることが少ないため、発見が遅くなることが多い。弊舎では全頭ブルセラ症抗体検査を実施し、全て陰性であることを確認しております
・健康診断:繁殖犬は全頭、最低1年に1回のヘルスチェックを実施。仔犬につきましても、全頭お引渡し前に健康診断を実施し問題がないことを確認した上でお迎えいただきます
・狂犬病予防接種および感染症予防接種の全頭実施
・妊娠犬への安全性が確認されたフィラリア予防薬並びにノミダニ駆除薬の服用

*1<弊舎で実施しているゴールデンレトリバー犬種特有の遺伝性疾患検査12項目>  
1.先天性眼奇形(ゴールデンレトリバー)
2.変性ミエロパチー/変性性脊髄症
3.栄養障害性表皮水疱症(ゴールデンレトリバー系)
4.進行性網膜桿体-錐体変性症 (prcd PRA)
5.汎進行性網膜萎縮症 PRA 1 (ゴールデンレトリバー系)
6.汎進行性網膜萎縮症 PRA 2 (ゴールデンレトリバー系)
7.魚鱗癬 タイプ2(ゴールデンレトリバー系)
8.魚鱗癬 A(ゴールデンレトリバー)
9.神経セロイドリポフスチン症 NCL(CL症)(ゴールデンレトリバー系)
10.骨形成不全症(ゴールデンレトリバー系)
11.骨格形成異常/骨異形成症2(中程度不均衡型小犬症)
12.フォン・ヴィレブランド病 タイプ I

・最新の知見に基づき、変更する場合がございます
・太字は新しく加わった検査4項目